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今を生きる大切なひとたちへ


by story-8
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政府が決めた規制値は安全ではない

だいぶ遅くなってしまい、もうすでにご存知の方が多いとは
思いますが、念のため。





政府は、今お店に出回っている食材は「安全な食材」だから
「風評被害」に惑わされないようにしてくださいと呼びかけて
います。

確かに、お店に並んだ食材のごく一部は検査され暫定規制値
以内のもののはずです。

でも、100%安全ではありません。




まず一つ目は、検査の仕方にあるそうです。
検査される食品は一つ一つではなく、抜き取り検査であること。
例えば検査したほうれん草が規制値をクリアしたとしても、
その隣のほうれん草はオーバーしているかも知れないということ。

そして対象の食材は十分に洗ってから検査するようにという
政府からのお達しがあるそうなのです。
(これは専門家が言われていましたので信じてよいと思います)




そしてもう一つは足し算をしていないこと。



古い記事ですが…

なぜ、「規制値内」でも安全ではないのか?


以下、抜粋。


・・・・・・・・・


1.
文科省は学校での被曝のことだけ、

2.
農水省は食事のときの被曝のことだけ、

3.
観光庁は旅行の時の被曝のことだけ、


しか考えていません。

つまり、お役人は自分の守備範囲で起こる被曝のことだけを考えています。

ところが子供にとって見れば、学校に行き、食事を食べ、修学旅行に行きます。

だから被曝というのは、「放射線を出す方」に基準を置いてはだめで、
「放射線で被曝する方」の計算をしなければならないのです。


・・・・・・・・・



原発連休明けの生活(6) 野菜パート2(セシウム)

・・・・・・・・・


なーんだ、やはり自治体の言っている通り、「日立市のホウレンソウは安全」
じゃないかとおもいますが、違うのです.

一般人が被ばくして良い限界(自分の体がなんとか被ばくの害を直すことが
できる限界)は1年1ミリシーベルトで、1時間あたり0.11マイクロ
シーベルトになります。



ある家庭が頑張って、お子さんの被曝量を1時間0.10マイクロシーベルト
にして、お子さんを守っていたとします.

でも、そのご家庭が日立市のホウレンソウや鉾田市のパセリを、「安全だ」
という自治体の宣伝を信じて買ったとします. 市民が市長の言うことを信じる
のは良いことです.



ところが、そのご家庭の子供は、空間の放射線からすでに0.10マイクロ
シーベルトを受けているので、それに野菜からの0.05が足されるので、
合計が0.15マイクロシーベルトになります。

これは年間で1.3ミリシーベルトになりますから、1ミリ以内に納めたいと
いうお母さんの努力は水の泡になることが判ります。


・・・・・・・・


つまり、「野菜だけが汚染されている」と言うときには、「規制値以下」なら
「安全」なのですが、「どこもかしこも汚染されている」という最近のような
状態では、


「個別の野菜や牛乳が規制値以下でも安全とは言えない」


ということが判ります.


・・・・・・・・



抜粋終わり。





出荷解除となった牛肉で例えて言えば…

牛肉以外は完璧に安全な食事をし、空間線量は事故前と同じ、
あるいは除染が完璧に済んでいて一切出歩かない…


というのが食品の規制値が決まる上での前提となっています。



現状では到底無理な話です。

大地が汚れれば野菜や米や家畜が…
海が汚れれば魚介類や海藻が…

検査方法や産地偽装・隠蔽などを考えなければいけないので
それらを使った加工品までも安全かどうかを知る術がないのが
現状です。
(また、ネットで見かけないので安全なのかなとは思いますが
個人的には塩も気になります。)


絶対に安全なものを危険だとして避ける事が「風評被害」なので、
悲しいことですが「風評」ではありません。



私も一時期よく知らずに、農家の力になりたいと被災地の野菜を
積極的に買っていたのですが、やめました。
たまに葉物が食べたくなって買う事もありますが、なるべく
避けるようにしています。

農家の方々に本当の意味での安全な食材以外は、出荷を自粛して
ほしいという気持ちも少しあります。


ニュースを見てると、実際手元に渡るまでに時間がかかるよう
ですが、私の気持ちは募金に託す事にしています。





長くなりましたがこの辺で。
by story-8 | 2011-08-27 02:37 | 規制値について